文 字 は 踊 る
Sho(書)アーティスト

末廣 博子
 
   日本人にとって、墨文字は、心を和ませる伝統文化です。そして、漢字にはそれぞれ意味を含んでいて、人の心に訴えかける事が出来ます。

   21世紀になって、何でも機械化され、漢字が解らなくても辞書を使うことなくインターネットでポンとやればすぐに出て来ますし、会話もメールや電話で用が足りて、手紙や葉書を書く機会も少なくなっている今、墨文字を見たとき、ホッとさせられることがおありの事と思います。

   墨の香り、和紙の滲み、筆の走り、どれもが気持ちを安らかにしてくれる道具です。伝統書道を長く続け、古典を中心に楷書、行書、草書、隷書、篆書、仮名を勉強してきました。その中で、もっとたくさんの方々が、墨文字に親しんで頂けたら楽しいし、心を和ませる事の出来る表現が出来たら素敵だなと考えました。

   真っ白な、何も無いステージ(和紙)に自分の手から生み出された文字が踊りだし、多くの方々に感動を与えられる事が出来たら! それが私の「文字は踊る」の考えです。筆文字の無限の豊かさは、今もなお私を魅了し続けています。

   一字一句に遊ぶ書道の楽しさを知れば知るほど、きっと誰もが筆を持つことが好きになると思います。伝統書道のテクニックを活かしながら、文字の意味を大切に、幽玄さ、優雅さ、美しさ、力強さ、そして時にはユーモアを含んだ墨ならではの表現を、末廣博子独自の表現方法で数多くの作品を生み出しています。

   特に、「舞」をテーマとした作品は、日本だけでなく、海外でも高い評価を得ております。フランスの美術評論家から「文字に命を吹き込む事の出来るアーティスト」との嬉しいお言葉を戴いております。

   現在、書を通してたくさんの方々との出会いがあり、私自身も感動を味わいつづけております。
   これからもわくわくしながら「Sho(書)・アート」を世界に広げて参ります。


 Hiroko Suehiro
2012年12月